いち映画監督がたかだか趣味で楽しんできただけのことを有料でお話してもいいものかとためらったが……歌舞伎の観劇のhow to本はあまたあれどどれも一般論を百科事典的に書いているだけで、読んだところで無駄に選択肢を突きつけられるだけなのが実状。自らの体験に基づく極私的方法論の方がよほどためになるらしい。あくまで山崎達璽の主観ということでお引き受けした。
土曜の午前中に参加費2000円とはかなり強気と思われても仕方がないが、前回が好評だったこともあって、申し込み開始から1週間もしない内に定員に達して締め切りになってしまったとは本当にありがたいこと。
暦の上では数日早いが、イベントということもあって浴衣を着させてもらった。もちろん羽織もキチンと。
歌舞伎を観ることは難しい、眠い、長い、狭い、暑い、寒いと非合理だらけ。その非合理に大枚をはたく発想の転換が必要。つまり歌舞伎とは“鑑賞”するものではなく“見物”するものだ。これが18年近く見物してきた僕のモットー。どの席のどの位置が見やすいか、芝居内容が熟成してくるのはいつかなどなど、8月の歌舞伎座を具体例にしてとことん極私的見解を展開。案の定、45分の持ち時間を軽くオーバーしてしまった……。
本職の映画以外について有料イベントをやるのは初めてでちょっと不安はあったが、やってみるとこんなに楽しいことはない。言葉は乱暴だが、所詮趣味を話すわけだからどこまでも無責任でいられる。「僕はこうやって楽しんでます。あとはみなさんでアレンジしてくださ〜い!」 お気楽だ。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
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