2006年02月08日

堂本先生と三島先生

060208.jpg「切り絵化された過去への憧れが、明日に投影され、だまし絵のプリズムとなって、立ち上がる見事さ。若い才能が貯えた、スタティックな官能」 
 
『夢二人形』にいただいたコメントの一つである。他でもない、演劇評論家にして演出家の堂本正樹先生からいただいたものだ。 
僕は大学院の頃、堂本先生の能楽理論のゼミを取っていた。先日亡くなった戸部先生と並んで、堂本先生のゼミもまた楽しくてしょうがなかった。能楽はもちろん、歌舞伎から下ネタまでそのお話しは多岐にわたり、毎週実に充実した時間を過ごさせていただいていた。 
とりわけ、三島由紀夫先生のお話が一番胸躍った。もう堂本先生も著書にハッキリと書かれているのでここに書いても構わないと思うが、堂本先生は他でもない三島先生の「寝友」である。だから寝友にしか知り得ない三島先生のお話を沢山お話しいただいた。それが楽しく楽しくて。でもこんな話は絶対にコンフィデンシャルだ!と思っていたのだが……。 
 
最近、堂本先生が書かれた『回想 回転扉の三島由紀夫』という著書が、文春新書から出版された。一昨日買ったのだが、いやあびっくり仰天。あのとき日芸の演劇学科のゼミ室でのお話しの数々が……。これは堂本先生と三島先生の恋愛暴露本ではないか! えっ、いいのかなあ。だって福島次郎氏が三島先生の性癖について書いた小説『三島由紀夫ー剣と寒紅』は発禁処分になったじゃないか(厳密には書簡を無断で使用した著作権侵害による)。 
 
この本、大傑作ですわ。三島は同性愛者か否かとか論議なんてちゃんちゃら可笑しくなってきます。 
詳しくは……いくら一般書店に並んでいる本とはいえ、やはりここには書けないかな。というか、僕らはここには書いていない、もしくはここではぼやかしている話をもっと知っています。


posted by 山崎達璽 at 00:00| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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