2006年04月13日

『憂國』

060413.jpgキネカ大森で開催中の『三島由紀夫映画祭2006』に行ってきた。そりゃもちろん幻の『憂國』を観るためだ。僕は海外で出回っている海賊版DVDを持っているので、テレビモニタで観たことはあるのだが、フィルム上映をスクリーンで観るのはこれが初めてだ。三島先生の割腹自殺後、遺族の意向で回収処分された(実際は演出の堂本正樹先生宅と海外に何本がプリントが残っている)と言われるこの作品、まさかスクリーンで観られるとは思ってもみなかった。 
上映が始まり「東宝マーク」が映し出される。そして巻物を繰る手が映るのだが、もうそのモノクロの濃淡の微妙さだけで大感激だ。これはフィルム上映でしか決して味わえない。 
あとはただただ28分間感動の嵐。身体が震えた。決してウェルメイドではない映画だが、そこに込められた三島先生堂本先生をはじめとする全スタッフ・キャストの思いが押し寄せてくる。 
上映終了後、後ろの席で涙を流しながら動けなくなっているご婦人が二人いた。真に魂が込められた作品は40年の時を超えてもまったく色褪せない。いや、今だからこそ鮮やかに眼前に迫ってくるのだ。


posted by 山崎達璽 at 00:00| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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