2006年05月22日

『ヨコハマメリー』

ボクが感じるに、横浜出身者はやたらとヨコハマを誇る。ハマの友人は結構いる。それに、正にハマッ子というべきヨコハマ映画祭の関係者の知り合いも多い。彼らと接しているとやたらとハマを自慢げに語る。“やたら”とか“自慢げ”とどうも悪意のあるようだが、そんなことはない。なんというのだろう、開港以来のハイカラと独特の猥雑さがそう言わせるのか……。 
 
さて、そんなヨコハマの伝説の娼婦・ハマのメリーさんのドキュメンタリーを観た。これが噂通りの傑作。小口絵理子が褒めちぎってたのもうなずける。まさに人間賛歌。メリーさんを軸に、ちょっとアウトローを生きるハマッ子たちを徹底的に掘り下げる。時には本線(メリーさん)から脱線してしまうのだが、それもまた心地よく、絶妙のタイミングで本線に戻る。 
 
ラスト、メリーさんがヨコハマを去って、どこぞの老人ホームに行った。親友のゲイのシャンソン歌手・永登元次郎(末期ガンに冒されている)は彼女を訪ねて、慰問ステージで『マイウェイ』を歌う。これが泣ける。『スワロウテイル』の時も泣けだけど、今度ももっと泣けた。 
そして、もう絶対に姿を見せることはないと思ってたメリーさんが映し出される。じっと元次郎の歌う姿を見ているメリーさんは、もはや白塗りではない。だけどちゃんとうっすらメイクをしてて、それがとっても可愛い。しゃくれ加減もまたお茶目。そのメリーさんのアップがずっと映っているのだが、もう涙が止まらなかった。 
 
素晴らしい映画でした。また横浜が好きになりました。ヨコハマ映画祭で上映するのかな? したのかな? 


posted by 山崎達璽 at 00:00| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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