2007年05月31日

『クィーン』

映画の善し悪しは、監督の世界観がどれだけうまく観客に伝わるかである。世界観とは、監督のつく嘘である。その嘘がいかにもっともらしくみえるか。そこに監督の演出術が試されるのである。 
 
『クィーン』は傑作であった。ダイアナ元王妃が事故死されてからの1週間、エリザベス女王が何をお考えになってどんな行動をされたか。憶測は出来ても、真実はご本人以外分かるわけがない。しかし、この映画を観ていると、ああそうだったのかあと、真実を目撃しているかのような錯覚に陥る。実に巧みにだ。つまり監督の嘘にまんまと騙されてしまったわけだ。しかも相当に心地よく。
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2007年05月30日

90年代に思いを馳せて

0530.jpg思い出の90年代に感謝の気持ちを込めて、ZARDのベスト盤を買おうとしたものの、どこも品切れ入荷待ち。 
とりあえず今日は先日の大黒摩季の続きを書こう。 
当初謎の存在と言われた大黒摩季だが、その事情やら最初のメディア出演やらは今やネットで調べればすぐにわかる。ただ僕が知る彼女の初登場のことはあまり知られていないようだ。 
それは1994年の1月。名古屋のCBCラジオか東海ラジオか、深夜番組で誰かレギュラーの代打で彼女が数週間担当することになったのだ。 
福山ばりの下ネタ全開。浪人生だった僕ははまりまくった。ラジオに投稿なんてめったにしない僕が手紙を出したぐらいである。 
彼女の番組が終わってしばらくして、こんなハガキをもらった。これはプレゼントではなく、彼女からの返信である。ドラゴンズの選手以外では、最初にもらった有名人のサインである(ちなみにドラゴンズで最初にもらったのは宮下と現・楽天の山崎)。 
偶然にもこの日付は、日芸の合格発表日だった。

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2007年05月29日

『バベル』

ようやく『バベル』を観た。僕の周囲ではあまり好意的な意見がなくどうも足が遠のいていたので、こんな後れ馳せのタイミングになってしまった。 
いやはや、これは傑作である。後味悪い? そりゃ『スパイダーマン3』『パイレーツ・オブ・カリビアン』のようなただ受動的でありさえすればいい映画限定の観客はそう思うであろう。本作は観客に能動的になることを要求する、つまり観客に問いかけ考えさせる映画である。こういうカテゴライズは好きではないが、アカデミー賞にノミネートされるような大メジャー作品にしては珍しい。 
ちょっとした誤解が悲劇に発展する。人間とはしょせん分かりあえないものだろうか。ラスト、その答を提示してるのかしてないのか。僕は少なくともこの33年の人生の中で、とどのつまり人間は分かりあえないものだと思っているのだが……。 
 
坂本龍一の『美貌の青空』が切ない。
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2007年05月28日

凹む。

昨日『ウチくる!?』に大黒摩季が出ていた。久々に聴きたくなって、90年代のCDが詰め込んである段ボールを開けた。彼女のデビューの『STOP MOTION』から『MOTHER EARTH』まで8枚。そう言えばはまっていたなあ。とりあえずデビュー盤とセカンドの『DA DA DA』をiPodに入れて家を出た。 
しばらく90年代の気分に浸っていたら、ZARDの坂井泉水の訃報。転落死とか。凹んだ。ZARDは好きだったなあ。歌も良かったし、なんと言っても坂井泉水が綺麗だった。 
しばらくして(ここらへん前後しているかも)、松岡農水大臣の自殺のニュースが。何も自殺するまでに追い込まなくても……。潔白な政治家なんて居るのか? 政治家の弟を持つ僕にとっては人ごとではない。また凹む。 
さっき『報道ステーション』を観ていたら、カンヌでグランプリを受賞した河瀬直美の姿が……。凹む。
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2007年05月26日

交流戦

0526.jpgちょいと息抜きに交流戦を観に行く。2時間以上かけていざ所沢へ。久々の西武池袋線だ。大学時代大部分を過ごした江古田、6年住んだ練馬、大学最初の2年住んだ所沢、ようやく西武球場前に着く。2004年の日本シリーズ以来だ。あの時期は人生で最も辛いトンネルだったなあ……といろいろと思い出に浸ってみたり。 
 
今日の西武戦は、7-1で我が中日ドラゴンズの圧勝。昨晩作った応援ボードも出番なしか……。
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2007年05月15日

約20年振りの『帝都物語』

約20年振りに『帝都物語』をスクリーンで観た。一瀬隆重の特集上映で、ニュープリントを期待したのだが叶わず、かなり傷んだ状態だった。 
さて、当時(中学1年)思ったのは、ストーリーは急ぎ足で難解なこと。またクライマックスはややパワーダウン。それは今観てもやはり同じ印象だった。しかし、原田美枝子演じる辰宮恵子と坂東玉三郎演じる泉鏡花が夜道を歩くシーンの情感なんぞは、やっとその魅力が分かってきたなあと。 
80〜90年代という、世の中が激変したこの20年を経ても、この映画の魅力は色褪せることなく、むしろ輝きを増すばかりだ。ミニチュアとオプチカル合成の多用は、文字通りの特撮映画だ。実寸大の銀座のオープンセットには空気感が生きている。どんなに精巧なCGでもこの感覚は出せまい。 
 
中堀さん(撮影)や池谷さん(美術)に聞きたいことがいっぱい出てきた。
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2007年05月14日

『眉山』

『眉山』を観る。素敵な映画だった。試写をご覧になった後の皇后陛下の柔らかで優しい笑顔を思い出したが、まさにあのご尊顔がすべてを物語っている。 
人間をじっくり描きつつも、台詞は極力排して、映像表現にこだわる。クライマックスの阿波踊りは『山猫』や『暗殺の森』を彷彿させる、感涙の大スペクタルだ。
posted by 山崎達璽 at 00:00| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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