2010年01月31日

朝の検証

先日みんなで鍋をつつきながら朝の時間について論議になった。起床してから出発までどれだけ時間をみるか、また掛かるか。
どうやら僕の周囲では時間が多いか少ないかのどちらかのようだ。最少時間は日本在住のイタリア人のイザベラで、5分未満だそうだ。もちろんイタリア人だからということはまったく関係ない。
そして一番時間を要しているのは諸条件を鑑みると僕だ。最低1時間半は必要。前夜就寝が遅くなっても睡眠時間を削って確保する。これは15年以上変わっていないので、長いつきあいのある人にはよく認知されている。

さっそく検証してみよう。一部にお下劣な表現があることをご了承いただきたい。

00:00
起床。ここで寝起きが異常なまでにいいのが特徴。朝が弱い人に言わせると殺されるんじゃないかと思うほどの迷惑なハイテンションだとか。目覚ましのカチッという音がする前に止めるのが勝負。年間の勝率は9割以上。ポイントは電池とソーラーパワーを併用してる電波時計。これは最強の目覚ましである。電池が切れることはないし、時刻が狂うこともない。こいつをギャフンと言わせるのだ!
すぐにおしっこをして新聞を取りに行く。

00:01
コーヒーメーカーをセットし、『めざましテレビ』か『とくダネ!』を観ながら、産経新聞に目を通す。ポイントはざっと読むことである。後述するが、後でどこを重点的に読むかの優先順位を決めるのだ。テレビ欄についてはここできちんとチェック。観たいものがあればすぐさま録画予約。

00:15
引き続きテレビを観ながら朝食。ご飯だろうとパンだろうとシメは入れ立てのコーヒー。これがポイント。理由は後述。日によってはiPodを更新。

00:35
電動歯ブラシで丹念に歯磨き。最後は手動で舌を擦る。ここでおえっとなるのがポイント。週に一度は眉毛のお手入れと顔剃りも。

00:40
新聞を手にしてトイレに入る。ここから最大のクライマックスを迎える。先ほど決めた優先順位に従って産経新聞を熟読する。ご皇室の記事には清々しい気持ちになり、愛国心を煽る記事には熱くなり、左翼批判に怒りを顕わにする。つまり新聞を読みながら喜怒哀楽を感じ、感性を研ぎ澄まし、己を鼓舞するのだ。
そして先述のコーヒーがここで効いてくる。うんこの出が良くなる。だいたい僕はうんこったれだからここでひねり出しておかないと夜まで保たない(夜は夜でまたする)。

01:00
シャワーを浴びる。洗顔はしっかり、頭はお湯で流すだけ。ひげ剃りも。

01:15
ドライヤーをかけてからTシャツを着る。秋冬はトレーナーやセーターを着る。その後、ワックスで髪をセット。その他の衣類を着る。香水をつける。

01:28
おしっこをする。

01:30
いよいよ出発。

以上は最低所要時間であって、寒がり故に冬場はプラス5〜20分である。
posted by 山崎達璽 at 09:11| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月24日

『今度は愛妻家』

『今度は愛妻家』を観る。
曲がりなりにも演出家である僕はすぐにオチが読めてしまった。それが分からなければ、なぜか多数派だった30代以上の男性観客のように楽しめたはず。
さすがに豊川悦司と薬師丸ひろ子と石橋蓮司はすごかった。一瞬にして空気を作り出してしまう圧倒的な存在感。僕らよりちょっと上の世代には今の薬師丸ひろ子にキュンとなってしまうんだろう。彼女と原田知世は年齢とともにどんどんよくなっていく。
面白いプロットにうならせるキャスティング……常套句の「悪い映画とは思わない」とは、僕は思わない。これは悪い映画である。それは監督の演出力が欠落しているからである。
posted by 山崎達璽 at 13:25| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月22日

名古屋のご縁

image/2010-01-24T01:00:121先日、フィレンツェ日本映画祭実行委員長の松本さんが、僕の友人の能楽師の和久と大学の寮で仲良しだったという驚愕のご縁が判明。
宝生流シテ方能楽師の和久荘太郎とは高校以来の親友である。もう20年近く前に古典芸能の素晴らしさを教えてくれたのは彼だ。彼との出会いがなかったら、『宮城野』はなかったと断言できる。

さて今夜は名古屋の高校で出会った地縁もあるので、久々に「世界の山ちゃん」に行った。男三人、食いに食った。手羽先を15人前だ。げっぷが山ちゃん臭い。

縁というのは本気に不思議だ。
posted by 山崎達璽 at 22:01| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『母なる証明』

ようやく『母なる証明』を観る。
テイストとしては苦手な作品だ。例えるなら、二人の監督が撮った『楢山節考』。木下恵介は悲しい話を歌舞伎調に様式美で描いた。今村昌平は過剰なまでに写実的にえげつなく描いた。僕は前者は大好きだが、後者は大嫌いだ。『母なる証明』は後者に近い。
が、評判を呼んでいるようにすごい映画だったことは間違いない。すさまじい映画力。どこまでも考えさせられる結末。勉強してからもう一度観ようという気持ちにさせられる。
posted by 山崎達璽 at 13:08| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

新春浅草歌舞伎第一部

新春浅草歌舞伎の第一部を観に行く。先週、愛之助さんが「是非昼にも来てください!」と言っていたように、さすがに『御浜御殿綱豊卿』の出来は素晴らしかった。2007(平成19)年の6月歌舞伎座(仁左衛門・染五郎・秀太郎)が初見なのだが、改めてこの新歌舞伎の緻密さやみなぎるパワーを体感した。

二回目の幕間に楽屋を訪ねる。「おっ、大先生!」と浴衣に着替えた愛之助さん。いつもは「先生」なのだが、今日はなぜか大が。人の往来が激しい楽屋前では少々恥ずかしい。イタリアの新聞に掲載された『宮城野』の評判に愛之助さんが絶賛されていたので、記事のコピーと訳を渡す。ニタッと微笑む表情はいつもの兄ちゃんだ。今度はご飯でも行きましょうと三月の再会を約す。
posted by 山崎達璽 at 21:06| 観劇記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

初芝居

image/2010-01-15T22:46:371浅草公会堂に新春浅草歌舞伎の第二部を観に行く。久々の歌舞伎見物で今年の初芝居となった。今の座組になって10年目だという。
『奥州安達原・袖萩祭文』は1999(平成11)年12月の歌舞伎座(猿之助、段四郎、梅玉)、『悪太郎』は1996(平成8)年6月の中日劇場(段四郎、歌六、彌十郎)以来、いずれも久々に観る演目だ。そしていずれも澤潟屋に縁がある。夢中になって猿之助さんを追っ掛けたあの頃に思いを馳せてみたり……。

終演後に愛之助さんの楽屋を訪ねる。メールのやりとりはちょくちょくしているのだが、会うのは本当に久々だ。花形のオーラと気さくさは相変わらず。会った瞬間、パーッと周りの雰囲気を明るくしてくれる。フィレンツェのパンフレットなどをお渡しして映画祭の話などを少々。
帰りにお土産をいただく。秀太郎さんのときもそうだが、「そ」の一字が可愛らしい。松嶋屋のしきたりなのかな。
愛之助さん、今年も一年休みがないとか。

うーん、やはり第一部が観たい! 
posted by 山崎達璽 at 22:46| 観劇記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アクアリストの木村さんと飲む

2007〜9の夏に六本木ヒルズの最上階で開催され大ヒットした「スカイ・アクアリウム」をご存じだろうか? そのアート・アクアリウムのプロデュースとディレクションをしているのが木村英智さんだ。アクアリストは数あれど、アートの領域で勝負をしているのは世界で唯一、彼だけだ。
木村さんとはフィレンツェで出会って意気投合して、今日ようやく再会を果たした。彼は自分の仕事でミラノにいたのだが、フィレンツェの映画祭にちょくちょく遊びに来ていて、『宮城野』を観てくれたり、一緒に着物パレードに参加したり、ご飯を食べたり、酒を飲んだり、トランクを運んでくれたり、秘密のボーイズトークをしたり……と『宮城野』と映画祭を盛り上げ、遊んでくれた。
今夜はフィレンツェで盛り上がったメンバーが6人集まっての慰労会兼新年会だ。結局、西麻布の沖縄料理店で5時間近く。終電を逃した僕は久々に品川から深夜バスに乗って帰る。

木村さんと話をしていて印象に残ったのは、アクアリウムは小宇宙であり神の領域だと言うことだ。ものすごくアーティスティックにデザインされた水槽(これは正確な表現ではないが)に泳ぐ魚。一見、あまりの美しさにリアリティ(糞が浮かんだり餌のかすが残っていたりという生物感)を感じないのだが、そこには緻密に計算されて作られた生態系があるのだ。確かに、数時間ならまだしも何週間に及ぶ展示が保つはずがない。究極の様式美の中の生命の営み。これは創造主の仕事にほかならない。盆栽に共通するのかなと思いつつも、いやいやこれは映画監督も同じだ。うーん、というよりアーティストはみんな創造主になろうとしているのだろう。
もうひとつ、金魚は完全に人間が作り出したものだという話。確かにいにしえから人間が改良に改良を重ねている。なるほど、金魚はサイボーグなんだ。

こんなに楽しい一夜なら深夜バスも悪くない。あっ、午後からは浅草で初芝居だ……。
posted by 山崎達璽 at 02:32| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

BURBERRYを着てるから飲みを断る

いつだったか一張羅のBURBERRYのトレンチコートについて書いた。読んだ人が結構いて、各所で気を遣われてしまう。
先日行った飲み会では、座る前に「監督のコート、向こうで預かってもらいましょうか?」と聞かれてしまった。確かにコートは毎日のように着るわりには洗わないので汚れるし臭くなる。家に帰って脱いだらすぐにリセッシュする(あとガムテープでファーの毛を取る)のだが、2ヶ月もすれば限界が来る。最大の鬼門は焼き肉だが、居酒屋やバーも厳しい。銀だこだって油臭くなる。ここいらに行った後はリセッシュに陰干しも必要だ。
BURBERRYを着ているのを理由に急遽誘われた飲みを断ったことなんて一度や二度じゃない。
たまに電車に乗ると爆臭がするコートを着ているヤツがいる。ああいう大人にはなりたくない。
posted by 山崎達璽 at 22:27| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月10日

正月太り

しまった、正月太りだ。
振り返ると、フィレンツェから帰って1ヶ月以上にわたって暴飲暴食の日々が続いている。フィレンツェは心身ともにハードだったのでさほど変わらなかったが、12/2に帰国してからがまずい。打ち上げやら報告会、そして忘年会三昧。暮れに帰省したら例年のごとく怠惰な数日。年が明ければ、今度は新年会の日々。胃腸も元気なら肝臓も元気だ。
posted by 山崎達璽 at 12:31| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

『海角七号 君想う、国境の南』

『海角七号 君想う、国境の南』を観る。台湾で空前のヒットをしたこの作品、だいぶ前から(親台の)産経新聞では話題になっていた。鳴り物入りの日本上陸と思いきや、都内ではシネスイッチ銀座のみであまり話題に上らず。かつて、いわゆる「南京事件」のカット問題で揺れた『ラストエンペラー』、アカデミー賞ノミネートにもかかわらず日本での公開がうんと遅れた『クンドゥン』などのように、この国はどこまで価値観を共有できない北京政府に媚びへつらうのか。なぜに文化に政治が介入するのか……そう思うだけで辟易する。
さて、この作品だが、なんだか不思議な魅力があった。日本のテレビドラマっぽさと韓流ドラマっぽさが漂い、ストーリーはとっちらかっているが、大団円に至るとなぜか感動が巻き起こる。世代や国境を越えて歌う『野ばら』にはほんのりと目頭が熱くなった。きっといい映画を作ろうという愛や情熱がそうさせているのだろう。
posted by 山崎達璽 at 23:49| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月01日

謹賀新年

image/2010-01-04T18:01:451新年あけましておめでとうございます。

本年も相変わらずコメント欄を設置することなくこの「筆の遊び」なる勝手気ままなエッセイを書き綴っていこうと思います。

保守とは「皇統保守」にほかならないという信条のもと、反米でもなく親米でもなくあくまで「対米是々非々保守派」としての政治的スタンスも貫徹します。

年男の一年をどうぞよろしくお願いします。

平成二十二年
皇紀二六七〇年
元旦
posted by 山崎達璽 at 00:00| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。