2010年04月29日

『月に囚われた男』

先日、『月に囚われた男』を観る。この映画を一言で紹介すると、デヴィッド・ボウイの息子が撮ったという言われ方になってしまい、そこがなんだか哀しいのだが……。いやいや、なかなかの秀作だった。低予算の不条理SFホラー。内容の説明は略すが、スクリーンで体感して初めてその意図が見えてくる、映画らしい映画だ。
原題は『moon』。『月に囚われた男』とは納得の邦題だ。
posted by 山崎達璽 at 13:09| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月25日

『龍馬伝』における福山の魅力

すっかり『龍馬伝』にはまってしまった。毎週欠かさず観るし、週によっては土曜の再放送まで丁寧に観て復習をしている。撮影や照明、美術、衣装、時代考証などなどドラマとして魅力はいろんな面にあるのだが、まずは福山雅治の魅力について語ってみたい。
そもそも僕がこのドラマを観ようと思ったのは、福山が龍馬を演じる、その一点だけだ。ずっと前から福山のファンだからだ。
「福山はどうかと思うけど、香川照之はいいよね」
「香川照之と大森南朋でもってるようなもんだよね」
と、世間は福山に冷たい気がする。
僕にしてみたら、そんなのは承知の上だ。かつて先帝陛下(昭和天皇)を野村萬斎が演じるのを観て、これはすごいと思った。GACKTの上杉謙信しかり、カリスマはカリスマにしかできないのだ。萬斎の昭和様はまさにはまり役といえよう。そして、龍馬もまたカリスマである。“何をしたんだかよく分からないけどとにかく人たらしだった”というカリスマとでも言おうか。その種のカリスマは福山をおいて出来る人はいないだろう。
福山龍馬の魅力は、一言で言えば「危なっかしさ」である。
「髪型はあれで似合っているのか?」
「着物の立ち居振る舞いはあれで大丈夫か?」
「土佐弁はあれで大丈夫なのか?」
「三味線を弾いてる顔はどうみてもミュージシャンだ」
……と、みんなが福山を心配する。大丈夫だと思うけど、ホントに大丈夫かな? 危なっかしくて見てられないじゃなくて、危なっかしくて見ずにはおれないのだ。


5/29-6/11『宮城野』フィレンツェ凱旋上映決定!
http://tatsujinetinfo.seesaa.net/article/145795834.html
posted by 山崎達璽 at 23:57| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

『宮城野』フィレンツェ凱旋上映の詳細

ようやく『宮城野』フィレンツェ凱旋上映の詳細が決まった。

5/29(土)〜6/4(金) 10:30〜
6/5(土)〜11(金) 10:30〜/15:00〜

名古屋シネマテーク TEL:052-733-3959 http://cineaste.jp
(地下鉄「今池」東山線10番出口、桜通線9番出口2分)

詳細は、フィレンツェ凱旋上映告知ページまで→
http://tatsujinetinfo.seesaa.net/article/145795834.html

●●お詫びと訂正●●
トップページの公開日時が間違っておりました。
× 5/28〜 → 5/29(土)〜
みなさまには混乱を来してしまったこと、ここに深くお詫び申し上げます。
posted by 山崎達璽 at 23:48| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『絶対零度〜未解決事件特命捜査〜』

image/2010-04-21T16:43:171先週から始まった『絶対零度〜未解決事件特命捜査〜』。友人の脚本家・酒井雅秋君の連ドラでの初メインだ。彼とは10年以上の親友であり、仕事のパートナーでもある。僕との最初の大仕事は、ほかでもない、くだんの『宮城野』である。
先週見逃してしまったので、急ぎ第1回を観て、先ほど第2回を見終えた。初回はう〜んという箇所もあったが、第2回は締まってて非常に見応えがあった。
時効まで○日とか○時間というタイムリミットを設定しての逮捕劇はよくある。ギリギリのところで手錠が掛けられ逮捕で一件落着というのは、実は法律に詳しい人から見ればお笑い。現実的には時効までに起訴しなければならないのだ。そこらへん、さすがは酒井君、抜かりなかったです。
エンドロールで彼の名前を確認しながら携帯にメールしたら、すぐにレスが。「6月に名古屋に行けるようにがんばります」と。
posted by 山崎達璽 at 22:04| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月14日

武蔵野御陵参拝

今日は「武蔵陵墓地」に参拝に行った。
高尾駅から徒歩20分ぐらいであろうか。ここには、大正天皇陵・貞明皇后陵・昭和天皇陵・香淳皇后陵の4基が造営されている。

20100414112809.jpg

きれいに整備された参道を歩く。長く続く玉砂利はかなり深く敷き詰められている。静かな森である。
まずは大正天皇をお祀りする「多摩陵(たまのみささぎ)」に参り、続いて貞明皇后をお祀りする「多摩東陵(たまのひがしのみささぎ)」に参る。
そしてまた参道に戻って、少し離れたところにある、昭和天皇をお祀りする「武藏野陵(むさしののみささぎ)」に到着。

20100414115403.jpg

なぜ今、参拝を思い立ったかというと、ほかでもない、小林よりのりの『昭和天皇論』(幻冬舎刊)を読破して、居ても立ってもいられなくなったからだ。

20100417173946.jpg

昭和様の、特に終戦にまつわる事跡についてつぶさに調べ上げ、懇切丁寧に論じている。昭和様は素晴らしいという結論ありきではなく、何が素晴らしいのか? 果たして本当に素晴らしいのか?というそもそも論に立ち帰っている姿勢には感服した。そして、やはり昭和様は素晴らしいのだ。
「これほどの覚悟、これほどの孤独、これほどの無私を貫いた日本人がいただろうか?」
帯に書かれているコピーがまたいい。ズバリ言い当てていると思う。漫画が苦手な僕が、ほとんど一気に読んだのだが、大げさでも何でもなく涙が止まらなくなるところがいっぱいあった。

昭和様の元に参らねば。
そんな思いに駆られてここに参ったわけだ。

20100414120832.jpg

上円下方墳である。最小限の祭祀施設にうっそうと茂る木々。そこにはこれでもかという静寂がある。一羽の鳥の鳴き声がこんなにも耳をつんざくとは。畏れ多くもこの空間は「簡素の極み」である。ここに立っているだけで誰もが昭和様のご威徳を感じるだろう。

隣にある香淳皇后をお祀りする「武藏野東陵(むさしののひがしのみささぎ)」に参って、この地を後にした。
posted by 山崎達璽 at 23:32| 保守派 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

『ソラニン』

『ソラニン』を観る。もう、どうでもいい映画だ。バンド青春モノで誰かが死んじゃう。最後はライヴで大団円。何度この手の作品を観てきたか。まったくどうでもいい。
posted by 山崎達璽 at 22:34| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

マイナーチェンジ

新年度に当たり、僕のサイトのマイナーチェンジをした。

まずは「表紙」の写真。これまでは紋付き袴姿のアー写と撮影現場でのスナップだった。アー写は約2年前に撮ったお気に入りの一枚だったが、ここへきて坂本龍馬を意識してるのかと言われそうなので変えることにした。バリバリにポージングをしたアー写と真剣そのものの現場スナップという取り合わせのアンバランス感もあったので、思い切って羽織姿のスナップ一枚に。昨年11月にフィレンツェで撮ったものだ。僕の一張羅の羽織は「髭紬(ひげつむぎ)」と呼ばれるもので、『龍馬伝』で先日暗殺された吉田東洋(田中泯)がいつも羽織っていた。

家紋は多少サイズを縮小。この「亀甲に橘」紋は、替紋(たいもん)と言って僕の個人の紋である。山崎家の元来の定紋は「丸に橘」で、幕末に先祖が山崎姓を称するまで、越後の徳永家という庄屋の時代に使っていたのが「亀甲に橘」であった。7年ほど前にルーツを辿る旅をしたときに、そのデザイン的美しさに惹かれちゃっかり替紋にしてしまったのである。

右下のイラストはダルマの絵に変えた。これはいわゆる「北斎達磨」と言われるもの。達璽の達は、ほかでもない、達磨の一字をちょうだいしているのだ。

「横顔」についてはプロフィール内容を大幅に更新。

「作歴」の『宮城野』もテキストをかなり更新し、フィレンツェでの映画評を載せた。

「筆遊」の画像は2年近く前に受けた着物雑誌の取材の一こまに。

「情報」の画像には撮影現場でのスナップを入れた。
posted by 山崎達璽 at 23:58| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月08日

『影武者』

日比谷シャンテで黒澤明生誕100周年を記念しての特集上映が組まれている。溝口健二と並んで尊敬する監督の一人でもあり、一本でも多くスクリーンで観たいとは思うものの、なかなか時間が合わず……ようやく今日、『影武者』を観る。
この映画を最初に観たのは中学生の頃だ。その時はレンタルビデオ。2回目はオーストラリアに留学していたときにテレビで観た(こちらはより引き締まった編集の国際版)。
「『影武者』は美しいし面白い」とずっと思ってきたが、35歳になってスクリーンで改めて観ると、正直今ひとつだった。『羅生門』もそうだったが、どうも作りが粗っぽいのが気になる。溝口の映画はスクリーンで観て、ますますその繊細さに唸ったが、黒澤の場合は……。そりゃ美しいし面白い。が、どこか違う。世間でも僕自身の中でも人物は神格化され、作品は聖典化されすぎているではないだろうか。
posted by 山崎達璽 at 23:15| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月04日

『宮城野』フィレンツェ凱旋上映決定

5/29から名古屋・今池にあるミニシアター「名古屋シネマテーク」で、『宮城野』のフィレンツェ凱旋上映が決まった。故郷に錦を飾るとは大げさだが、浪人時代まで過ごした地元で上映出来ることは嬉しい。
そして今池の地には浅からぬ縁がある。僕のデビュー作である『夢二人形』がカンヌで上映されたのが1999年5月。それからイタリアと韓国を回って、凱旋初上映となったのが9月に今池(旧アカデミー劇場)で開催された自主映画イベントである。あの時は前日のニュースで取り上げられたこともあって、128名の定員を大きく上回る250名以上が詰めかけてくれた。さらに2001年12月には、名古屋シネマテークで『夢二人形』を含む、僕の「大正ロマン三部作」を特集上映。東京から遠征した友人と地元の友人と同館のスタッフの永吉さんとで飲み明かした思い出がある。
……そう考えると、今池での上映は次へのステップアップを呼び込んでいる気がするなぁ。

なにぶん急遽決まったことで、目下仕込みの真っ最中。詳細は追って僕のサイト内でお知らせします。
posted by 山崎達璽 at 08:57| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月03日

松永会

image/2010-04-04T07:34:081お出かけ日和の今日は嬉しいことに3つの催しからご招待をいただいた。
・東京ミッドタウン「Roppongi Kimono Fiesta」
・鎌倉芸術館・田母神俊雄前航空幕僚長の講演
・紀尾井ホール「松永会」
ミッドタウンは着物を着て行かれるし、田母神さんの講演は保守派として燃えるだろうし、松永会はそりゃ素敵だろうし……。時間的にすべてをハシゴするのは可能だったが、このところ慌ただしくて疲れがたまっているので、結局「松永会」に絞らせていただいた。
松永会は、長唄松永流一門の演奏会である。大学以来の親友の松永鉄駒ことマヤちゃんが、『鞍馬山』で初めてタテで一曲弾くおめでたい会でもある。紀尾井ホールに着いてさっそく番組を拝見。鉄駒さんのお師匠である鉄九郎さんのお名前はもちろん、賛助出演には杵屋三七郎さん(唄)、梅屋小三郎さん(囃子)のお名前が。4名とも、『宮城野』の参加していただいた特別スタッフだ。だんまりのシーンや随所に聞こえる邦楽の演奏を手がけてくれていて、さらに鉄駒さんは三味線の指導、三味線を弾く黒衣としても出演している。
さて、二曲目が鉄駒さんの出番。古くからの友人だけに、緊張している様子がひしひしと伝わってくる。この道に入って15年以上は経つのだろうか。とっても上手になっていて、なんだか目頭が熱くなってしまった。
休憩に楽屋に挨拶に行く。久々に鉄九郎さんと会う。相変わらず爽やかなんだか毒舌なんだか分からないキャラで楽しい。小三郎さんにもご挨拶。「達璽さんのブログをいつも拝見してます」なんて言われてしまうと非常に照れる。今日は初めて小三郎さんの舞台姿をまじまじと観たのだが、とりわけ太鼓は格好良すぎです。
休憩明けは、鉄九郎さんが司会となってお家元の忠五郎さんとスペシャルゲストの左團次さんとのトークショー。左團次さんのとぼけたスケベキャラは健在である。
最後は『鏡獅子』。「上の巻」ではお家元がタテ、「下の巻」では鉄九郎さんがタテ。小三郎さんは太鼓、大鼓。もう、本当に圧巻。しびれるどころか体が震えた。元気が出ます。ありがとうございました。
posted by 山崎達璽 at 23:34| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『花のあと』の楽しみ方

一青窈のいわくつきの『冬めく』をようやくiPodに入れた。家を出てすぐボタンを押すと、まずは『冬めく』が始まる。曲が終わりに差し掛かったところで歩みは桜並木に差し掛かる。2曲目の『花のあと』を聴きながらプチ花見をするのは格別だ。
思えばこの曲が使われた映画の最初と最後の桜のシーンは目も当てられなかっなあ。年月が経ち想いも変わった象徴的なシーン。どちらも曇天なのはスケジュールの都合もあったろうから百歩譲ろう(僕なら絶対にそんな横着はしないが)。しかし、構図や芝居に何の工夫もなく、ただ撮りましたよって感じ。観客をバカにするのもいい加減にして欲しい。
……と、人の映画を好き勝手言うのは簡単だ。もうよそう。
帰り道、『花のあと』を聴きながらの夜桜もまた格別だ。
posted by 山崎達璽 at 11:39| 一青窈 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。