2011年06月12日

氷室がBOØWYを歌ったのであって、BOØWYが復活したのではない……

50歳のおっさんに心底痺れた。ずっと夢見心地でほとんど記憶がない。36年の人生でこんなの初めての経験かもしれない……そう、今日は待ちに待った東京ドームでの氷室京介の全曲BOØWYライヴ。氷室の声でBOØWYが聴ける日が来るなんて夢のまた夢だった。

10代の僕が最も影響を受けたアーティストは坂本龍一とBOØWYだ。
BOØWYを知ったのは中学2年なので、ちょうど解散した時だ。このバンドのすごいところは頂点に立った瞬間に解散したので、それからだいぶ人気が続いた。だから僕はその残り香を嗅ぎまくって熱狂していたのだ。


さてさて……
まず開演に先立ち、観客が震災の犠牲者に黙祷を捧げた。5万人を超す人々が静まりかえる瞬間ってすごい(そうだ、僕らはまだ震災のまっただ中にいるのだ)。

そして17:10ぐらいだろうか、いよいよ50歳の氷室が登場!
オープニングはDREAMIN'。「B・BLUEだったら失神どころか失禁するかも」なんて言っていたが、DREAMIN'のイントロから頭がポーッとしてしまって記憶が定かではない。

セットリストは以下の通り。

1. DREAMIN’
2. RUNAWAY TRAIN
3. BLUE VACATION
4. ROUGE OF GRAY
5. ハイウエイに乗る前に
6. BABY ACTION
7. JUSTY
8. Welcome To The Twilight
9. BAD FEELING
10. "16"
11. LONGER THAN FOREVER  
12. MEMORY
13. B・E・L・I・E・V・E
14. 季節が君だけを変える
15. B・BLUE
16. MARIONETTE
17. PLASTIC BOMB
18. DOWN TOWN SHUFFLE
19. BEAT SWEET
20. RENDEZ-VOUS
21. ONLY YOU
22. IMAGE DOWN
23. ON MY BEAT
24. ホンキー・トンキー・クレイジー
25. NO.NEW YORK

CLOUDY HEARTとわがままジュリエットがなかったのが残念だが、でもでも、この2時間25曲は凄まじかった。
観客層は30-40代限定と言ってもいいだろう。しかも男性率高し。そして何となくのファンはいない。みんな熱狂的なBOØWY信者だ。だって全曲歌えるんだもん。布袋のコーラスも含めて(RUNAWAY TRAINとROUGE OF GRAYはちょっと怪しいが)。

舞台のモニターに映し出される中継映像がまたいい味を出していた。場面の分割や反転映像など、いかにも80年代のアナログなエフェクトを多用。いにしえの味わい。

現在50歳の氷室京介、すごい。
年齢ばっかり言ってしまうが、あの声、あの顔、あの体型、あの髪、あの体力……どれを取っても超人的だ。あんな神秘的な50歳はいない。
あの仁木弾正の鎖帷子みたいなパーカーが似合うのは他に仁左衛門さんぐらいでしょう。黒のタンクトップなんて、僕らが着たらただの裸の大将だ。
惜しむらくは、いつもの「come on say」がただの「come on」になっていたことか(苦笑)

MCで「これはBOØWYのコピー(バンド)だ」って言っていた。確かに氷室がBOØWYを歌ったのであって、BOØWYが復活したのではない。正直、もう一度BOØWYが観たいとも思う。が、やはり、そこは復活しないからBOØWYは美しくあり続けるのだろう。

氷室さん、ありがとう!
posted by 山崎達璽 at 23:58| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月07日

『ノルウェイの森』<エクステンデッド版>に思う

今日、たった1週間だけ限定公開されている『ノルウェイの森』の<エクステンデッド版>を観に豊洲まで行った。
この作品がいかに素晴らしかったかは<劇場公開版>の時にさんざん書いたが、16分長いこちらのヴァージョンは数段上の出来映えだった。スリリングで豊穣な世界観、まさに見事の一言に尽きる。

プロデューサーは「<劇場公開版>、<エクステンデッド版>ともに完全に異なった方針に基づいて監督が編集した“ディレクターズカット”だ。前者はより主人公たちのエモーショナルな部分が強調されており、後者はより映画全体の雰囲気、世界観を重視した構成といえる」とコメントしているが、この経緯、ちと苦しいと思う。
確かに<エクステンデッド版>は“雰囲気を重視し、余韻のあるつくり”と言われればそうで、非常に繊細な作りが施されている。しかし、抽象的な論議はおいといて、単純に<エクステンデッド版>は展開がわかりやすい。最初に編集がなされたのが<エクステンデッド版>だったらしいので、ものは言い様、<劇場公開版>は短縮版であるといっているようなものではないか。

とある日本映画が100分に編集されたところ、「観客に長い印象を与えるから99分にしてくれ」とイチャモンがついたと聞く。そんな観客を小馬鹿にしているようなことが本作でもあったのではないのか?
監督が150分にまとめ上げたところ、“2時間半では長い”と言われ、監督のあずかり知らぬところで短縮されたか、もしくは監督が不本意ながら再編集をしたのか……と、ついつい邪推を重ねてしまう。
posted by 山崎達璽 at 21:15| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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