2012年10月21日

『宮城野』アートの原点、あの『楢山節考』を語り尽くします!

2.JPG木下惠介監督の生誕100年にあたる今年は、これを記念した様々なイベントが開催されています。
そのうちの一つ、名匠の眠る鎌倉で代表作7本をゲスト・トークを交えて上映するスペシャル・イベントにお呼びいただきました。

NEW DISCOVER KEISUKE KINOSHITA from Kamakura
―木下惠介生誕100年プロジェクト―

→Facebookのページ

10/14から7週連続開催のうち、僕のトークがあるのは……
◇5th「楢山節考」 Theme:日本の美
→Facebookのイベント

全編歌舞伎の様式で作られた、あの『楢山節考』(58)です!
→デジタルリマスター版の予告編はこちら

◆義太夫節付 野澤松之輔(『曽根崎心中』)
◆長唄作曲 十四代目杵屋六左衛門

本作から約50年後の2007(平成19)年、『宮城野』のはじめての打ち合わせの際、美術監督・池谷仙克さんの口から発せられた第一声は「木下版『楢山節考』を目指しましょう」でした。
『楢山節考』は、伝統的な歌舞伎の美術と音楽を取り込むことに見事に成功しています。池谷さんはその手法を参考に、さらに深化させた世界を作り上げてくれました。『宮城野』アートの原点はまさに『楢山節考』といえます。
そして、僕が敬慕してやまない、二代目市川猿翁(当時は三代目團子、後に三代目猿之助)さんの若き日の姿が観られます……そんな思い入れたっぷりの本作について語らせてもらえるのですから、こんな光栄なことはありません。
木下惠介監督のアート性が全面に溢れ出たアバンギャルド作品を楽しく、かつ濃密に紐解くつもりです。みなさま、秋の一日、鎌倉散策かたがた是非お運びください!!

【日時】
2012年11月11日(日)
開場: 12:30
上映: 13:00〜14:50
トーク: 15:00〜15:40

【会場】
材木座公会堂(鎌倉市材木座4-4-26)

バス材木座公会堂への道のり
JR「鎌倉駅」東口7番乗り場
京急バス<鎌40>新逗子駅行、<鎌12>九品寺循環に乗って7〜8分、「九品寺」で降りてください。徒歩3分で着きます。
soon「九品寺」からの地図はこちら

・バス時刻表(参考)
12:05 新逗子駅行
12:12 九品寺循環
12:25 新逗子駅行
12:32 九品寺循環
12:45 新逗子駅行

【入場料】
800円

【ご予約】
Facebookイベントページの参加ボタンを押していただくか、お名前・人数・ご連絡先を明記の上、ndk.kamakura@anpw.ccまでメールをお送りください。



posted by 山崎達璽 at 17:23| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月04日

『天地明察』〜時代劇らしさについて〜

ようやく『天地明察』を観てきました。
ターゲットが中高年層を狙っているので、やや冗漫で説明過多な印象はありますが、“科学的歴史ロマン”をたっぷりと堪能。そのもの自体は誰にも変えようがない“天体現象に挑む”わけですから、映像表現はかなり難しいのではと思っていましたが、全体的に分かりやすくうまくまとめられていました。そう頻繁に日食や月食が起こるか?とつっこみたくはなりますが、様々な天体現象をこの二つに集約して記号化したんでしょう。

例によってではありますが……やはり気になるのは、主要キャストの会話が“時代劇らしく”ないところでしょうか。台本に書かれた台詞が現代語でも全然構わないんですよ。忠実に話したら古典の授業になっちゃいますし、歌舞伎だって王朝時代の“時代劇”を江戸時代の“現代語”でしゃべってるわけですし……。
時代劇らしくならないのは、おそらく呼吸やリズムだと思います。読点の前の音を延ばす、語尾をちょっと上げるとか。はっきり言って、みんな下手ですね。一般にはさしたる問題ではないかもしれませんが、空気感とか世界観こそもっとも重要だと思うんですが……。
ちなみに歌舞伎俳優はそういうの、すごく巧いですよね。大化の改新から明治まで、時には外来語だってなんだって“らしく”聞かせちゃいますから。

余談ですが……平日のこの時間ですから、お客は中高年女性ばかり。
エンドロールに“市川猿之助”と出ると、おばさま方は「あれ〜、出てた?」とざわつきはじめ、市川染五郎で??→松本幸四郎でもはやパニックのようでした。
わかります、みんな先代が浮かんだんですね〜。一緒ですよ〜(^◇^;)

posted by 山崎達璽 at 15:50| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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