2008年08月27日

再び『男はつらいよ』ニュープリント

再び東劇に『男はつらいよ』のニュープリント上映を観に行く。
まずは27作『浪花の恋の寅次郎』(81)。松坂慶子がどこまでも眩しい。ハッとさせられる表情が随所に。酔っぱらって寅さんの宿に上がり込むシーンはシリーズ屈指のエロス。寅さんと芦屋雁之助演じる宿屋の若旦那が、東京と大阪の男の恋愛論を語りながら歩くシーンも秀逸。二人の演技は当然のこと、構図もカット割りも絶妙のバランスである。
続いて29作『寅次郎あじさいの恋』(82)。こちらは正直、今ひとつ。それが狙いなのだろうが、マドンナのいしだあゆみがその華奢さと相まって暗すぎる。またストップモーションやスプラスティック・コメディばりのコマ落としなど、変な技巧に走ってしまっているのが残念。フラッシュカットでマドンナを回想させるあたりもとても安直(『武士の一分』でもこれをやってたなあ)。ただし陶芸家の大御所を演じる十三代目片岡仁左衛門が素晴らしい。これを堪能できるだけでも観る価値はある作品である。


posted by 山崎達璽 at 16:48| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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