2008年12月11日

『愛と青春の宝塚』〜17年ぶりの再会

気になるタカラジェンヌがいた。最近退団した宙組トップ娘役の紫城るいである。ほかでもない、彼女は高校の2コ下の後輩だ。高校3年の終わりの春、浪人が決まった僕は演劇部の友人に誘われ公演記録ビデオを撮った。そのとき1年生ながらヒロインをやっていたのが彼女だった。
それから17年、今日久方ぶりの再会を果たすことができた。彼女の活躍はちょくちょく耳にしていたが、結局宝塚の舞台には足を運ばずじまい。先日、コマ劇場の『愛と青春の宝塚』にOGとして出演すると聞いて、これはチャンスだと思いさっそく事務所に連絡を取った。担当の方には本当に良くしてもらい、10列目のど真ん中の席をご招待いただいた。

『愛と青春の宝塚』はフジのドラマの舞台版である。女性キャストはすべて宝塚OGを起用していて、まさにオマージュであり入門編でもある。「オレ、宝塚いけるかも。いやいや、かなり好き」幕が開いて即座にそう感じた。歌舞伎の贔屓にとって、性が倒錯するこの世界はすっと入り込める。綺麗だし華やかだし、胸躍りっぱなしだ。
そしてコマ劇場の最後の公演である。生まれて初めて入ったのだが、これが実にいい味を出している。欲望渦巻く歌舞伎町に2000人のキャパ、3段の廻り舞台、迷路のような楽屋……戦後日本の復興の象徴そのものだ。
16:00から20:00ちょい前までの長丁場、とことん楽しませてもらった。終わってから楽屋を訪ねて、それからご飯を食べに行った。高校の思い出話に始まり宝塚時代の話などいろいろと盛り上がった。
やはり同じ高校の同期の友人に能楽師がいる。彼は長く宗家のもとで内弟子をしていて数年前に独立した。そのときいかに自分が浦島太郎になっていたかを痛感したそうだが、彼女もそれを味わったという。退団して2年、ようやく娑婆に馴染んできたそうだ。宝塚の10年間、どこまでも凝縮された日々を生きてきた。だから今は彼女にとって第二の人生なのだ。とてつもない人間的な大きさが飄々とした振る舞いからもズシリと伝わってくる。
紫城るいの第二の人生に乾杯!


posted by 山崎達璽 at 23:43| 観劇記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。