2009年01月20日

祝辞として

いったいこの大騒ぎは何なんだろう。ヒトラーやムッソリーニや金正日の演説ではない。オバマ新大統領の就任式だ。熱狂どころか、(本来の意味とは違うが)「酔狂」という字が当てはまるような気がしてならない。経済も内政も外交も閉塞感が漂う中、彼に希望を見いだそうとする気持ちは分かるし、ポジティブに考えるのはもっともだ。
しかし、今後、彼が失政をしたらどうなるだろう。ブッシュJr.を見ればそれは明らかである。9.11 直後、瓦礫の前で復讐を誓った彼に米国民は熱狂した。が、今や靴を投げつけられるような道化になり果てた。
自由の象徴、民主主義の理想、資本主義のお手本、正義の番人、世界の警察……米国は果たしてそんな成熟した国家なのだろうか。
今や成熟度としては日本国民の方が格上ではないか。戦後、最近では小泉郵政解散のように盛り上がることはあっても「酔狂」には至らない。ミスがあってその熱が冷めても外国人に靴を投げられたりはしない。熱の振り幅が小さいのは冷静だということであり、大人な証拠だ。
我が国はいにしえからほぼ一貫して国体と政体は別だ。政体とはその時々の政府だ。こちらはいわば易姓革命であり、様々な政治形態を取ってきた。国体とは万世一系の天皇であり、(現憲法を全肯定はしないが)国家国民の象徴である。天皇は国家の安寧と国民の幸福をただひたすら祈り続ける存在だ。
このように国体と政体が別であることによって、我が国の国家としての形態にはブレがないといっても過言ではないだろう。だから多少なり熱狂することはあっても前後不覚に「酔狂」することは起こり得ない。日本は成熟した大人な国家だ。

それでも、それだからこそ、オバマ新大統領には期待する。希望を持ちたい。


posted by 山崎達璽 at 09:26| 保守派 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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