2009年05月19日

『毛剃』を拝見して……

久々に歌舞伎座に行き、幕見で『毛剃』を観る。東からは團十郎・菊之助、西からは藤十郎・秀太郎らが出演する、まさに東西合同、絶妙なバランスのいい舞台だった。
終わってからまずは秀太郎さんの楽屋に挨拶に。出番が終わった直後の役者はお風呂に入っているものであり、来客はお茶などいただきつつしばしお待ち申し上げる。この時間がなかなか楽しい。秀太郎さんは扇雀さんと同じ楽屋でお二方とも留守。付き人が入り口の方で控えめに待機している。胡蝶蘭の数々、鏡台のあたりの化粧道具や普段着のスーツなどをながめつつ、舞台の前後の歌舞伎役者の日常を想像してみたり……。そうこうしてるうちに秀太郎さんが戻ってくる。舞台同様でこの方が現れると場が明るくなる。こういうときの役者の第一声は「どうぞお楽にしてください」だ。場が場だけに僕は必ず正座をしているのだが、それにまず気を遣われるのだ。儀礼的なものだが、この一言が話しやすい雰囲気を作り出すのだ。しかし僕は正座が苦手だ。お寺の生まれなのにお恥ずかしい……。
いつも秀太郎さんは僕のような若輩者にもにこやかに、そして丁寧に話をしてくださる。『毛剃』から来月の『女殺油地獄』の話まで、実際に出演している役者による舞台解説というのは実に楽しい。そしてこんなに贅沢なことはない。
その後、やはり『毛剃』に出演中の義太夫三味線方の野澤松也さんの楽屋を訪ねる予定が秀太郎さんのところに長居をしてしまったため、お店で合流することに。松也さんとはawaiさんのイベントで出会いすっかり意気投合。一緒に創作浄瑠璃を手がける橘凛保さんらとともにお食事を。楽しい一夜だった。


posted by 山崎達璽 at 23:54| 観劇記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。