2009年11月28日

『宮城野』上映開始

袴をつけて16:30ぐらいに会場に入る。またまた驚くべきことにいまだに映写技師がフレームを合わせている。その不慣れな様子にイライラが隠せない。映写準備は開場時間になっても続く。
外の様子を聞いたら教会前広場に人があふれているとか。

2009-11-28 (50).JPG「あふれている?」
まさかである。そして、これ以上人が集まると道路にはみ出して危険だから入場させますとのこと。
人がどんどん入ってくる。会場はあっという間に満員。でも、このままじゃ映写が完璧じゃない……。

2009-11-28 (67).JPG予定より30分以上遅れて舞台挨拶があり登壇。

2009-11-28 (93).JPGフィレンツェ大学の鷺山教授の通訳で20分ぐらい話す。今回の映画祭で唯一のゲスト監督ということもあり、観客はとても温かく迎えてくれた。こんなにウケがいいのは初めてかもしれない。
そしていよいよ上映開始。
しかし! スクリーンと映写がずれている。やっぱり!! 暗闇の中、立ち上がって映写BOXに走っていく。映写を止めさせようと窓をガンガン叩く。実行委員長が走ってくる。
「だめだ、映写を止めろ!」
珍しく怒鳴った。映写技師は今止めたら、再開するのに10分掛かると言って、いわゆる逆ギレを始めた。
「止めろ!!」
また怒鳴る。
実行委員長が青ざめている。
「とにかく止めさせてください。10分は僕がしゃべってつなぎます!」
映写機が止まった。
僕には何のプランもない。深呼吸をして、精一杯の笑顔を作った。そしてスクリーンに向かって歩き出す。マイクを受け取って舞台に上がる。ボランティアの日本人男性スタッフが急遽通訳に。漫談でも何でもしてとにかく10分間つなぐしかない。まず舞台から観客に向かってデジカメを向けて写真を撮る。
「これは舞台に上がった僕だけの特権です」
これが意外に観客に受ける。
「監督はどうしても完璧な状態で皆さんに映画をお見せしたいんです!」必死の思いは伝わった。
「現代人の僕は日常的に着物を着ている訳じゃないんです。普段は彼のようにジーンズです。だから足元がスースーして寒くて」と言って、袴の裾をまくって見せた。これがまた大ウケ。人前でこんなことをするのは人生初だと思う。
文字通り漫談をしているうちに映写準備が整う。結果1時間近くの遅れで映写が開始された。




posted by 山崎達璽 at 23:28| フィレンツェ報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。