2010年02月22日

『樅の木は残った』

先週末にテレ朝で放映された『樅の木は残った』を観た。昨今の時代劇とは違って、非常に大人向けの骨太な作りだった。
序盤から「君側(くんそく)の奸(かん)」なんて台詞が出てくる。現代人にはその意味はおろか、漢字変換すら出来ないだろう。終始一貫そんな台詞が飛び交っていた。一から十まで懇切丁寧な説明描写に埋没し、受動的に観る姿勢に慣れてしまった現代人には酷であろう。前後の文脈や展開、俳優の表情や語調で類推して、後から辞書で調べて語彙を増やす。そういう能動的姿勢はどんどん退化してる。分からなければ怒って観ることを放棄する。日本人はどんどんバカになる。
……と、じいさんのような小言はさておいて。いわゆる伊達騒動ものは、歌舞伎『伽羅先代萩』を何度も観たし、映画だと『赤西蠣太』が好きで数回観た。原田甲斐(仁木弾正)が実は正義の味方として描かれる『樅の木は残った』のドラマは今度が初めてだった。非常に良くできたストーリーで、男臭〜いというか、男のロマンが実に行儀良く楷書で展開される。今や貴重な企画である。


posted by 山崎達璽 at 23:09| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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