2010年12月27日

『ノルウェイの森』←大傑作です!!

1988年『ラストエンペラー』(87)
1994年『心中天網島』(69)
1997年『暗殺の森』(70)
2000年『花様年華』(00)
そして、2010年『ノルウェイの森』……

完全にノックアウトされ、エンドロールが終わって5分は動けず。その後、小さく幾度もガッツポーズ。大げさだが、僕はこの映画に出会うために生まれてきたのかもしれないし、この映画となら心中できるかもしれない(もちろん拙作『宮城野』も)。ここ10年のベストワン決定!
生々しいエロスと虚無感、そして全編を覆う乾いた空気感。洗練された音楽のセンス……破調に破調を重ねる美の極致。まさに感無量。この時代に生まれたことに感謝感激。

まだまだ整理がつかないが、まず特筆すべきは菊地凛子演じる直子だ。
かつて僕はぶっ壊れていく女性を見たことがある。いや、厳密に言えば、すぐそばで見ていた(ぶっ壊したのが僕だから)。菊地凛子の目はそれを怖いぐらい巧みに表現していた。ちょっとのことでビクッとおびえたり、泣いたり。そして濃密なセックスから急転直下のヒステリー。菊地凛子の演技はもはや直視できなかった。……なんてね(笑)

もちろんこれは極端に好みの分かれる作品である。すごく好きか30分もたないか。
ただ、原作を読んでいないからと観ることに躊躇しないで欲しい。僕は原作ものにはいつもそういうスタンスで接するのだが、映画は原作とは別物であり、それは一人の監督による一つの解釈にすぎないのだ。だから「原作と比べて……」というのは本来ナンセンスだし、「原作を知らないから」と言って観ることに臆してしまっては大切な出会いを失ってしまう。

完全に興奮状態のままこれを書いているが、『ノルウェイの森』は是非スクリーンで!


posted by 山崎達璽 at 21:19| 映画レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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