2006年12月08日

寅さんにはフラッシュバックがない

11/24に映像演出のフラッシュバックの手法についてうんちくをたれたのだが、今日BSの番組を観ていてハッとさせられたことがあった。 
「寅さんにはフラッシュバックがない」 
柴又に帰ってきた寅さんが、食卓を囲む家族たちの前で、旅先でどんな経験をしてきたかを、まるで落語家や浪曲師のような話芸で生き生きと延々と語るシーンがある。ファンはこれを「寅のアリア」を呼ぶらしいのだが、ここにフラッシュバックの映像の挿入はない。寅さんや家族の表情だけで、観客自身が回想したり想像したりして映像を作り出していくのだ。山田監督の演出と渥美さんの演技の巧みさがそれを可能にする。映画って素晴らしい。


posted by 山崎達璽 at 00:00| 筆のすさび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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