2017年01月11日

「アート・シアター・バー 宮城野」開催!


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美術監督・池谷仙克氏を偲んで
Art Theater Bar 宮城野
―映画『宮城野』アートを体感する―



毬谷友子をヒロインに、片岡愛之助が“本領”を魅せた新感覚時代劇『宮城野』。
幻の<ディレクターズカット版>が8年の時を経てBlu-ray&DVD化されたのを記念して、“宮城野アート”で彩られた空間を期間限定でオープンします。
期間中は、山崎達璽監督によるライブ解説上映や長唄三味線ライブなど、五感を刺激するイベントを開催します!
 


監督自らライブで語る上映イベント
例えるなら、DVDのオーディオコメンタリーのライブ・バージョン――
映画のスクリーン上映に合わせながら、山崎監督自らがライブ解説に挑みます。場面場面に仕組まれたトリックを解き明かすほか、舞台裏からマル秘トークまでを語り尽くします。
また、昼間のカフェ、夜のバータイムには、直接お話しができるよう監督がバーテン務めます。


美術監督・池谷仙克氏を偲んで
美の洪水と評される“宮城野アート”を作り出した池谷仙克(のりよし)氏が、昨秋、惜しくも世を去りました。
「100%やりたいことができた」――映画・映像美術界の鬼才として数多くの作品を手掛けた氏が、本作の完成時に口にした言葉です。その思い入れは強く、初めて海外の映画祭に足を運び、監督と一緒に舞台挨拶に立ったほどでした。そして、最期の撮影中、スタッフルームに嬉しそうにチラシを貼っていたといいます。氏への感謝と哀惜を込めて、追悼を銘打ちます。


“宮城野アート”に彩られた空間が渋谷に
会場は、渋谷・道玄坂で異彩を放つダイニングバー「はすとばら」。
期間中は、映画のセットをモチーフに、随所に映像を散りばめた装飾で店内を彩ります。本編で使用した浮世絵や立版古などの展示や、池谷氏による秘蔵デザイン画なども初公開します。
また、映画にインスパイアされたフード&ドリンクをお楽しみいただけるほか、数量限定オリジナルグッズも販売予定です!!



○営業時間
2/10(金) 18:00〜24:00  
★19:30〜20:00は オープニングパーティー(無料イベント)

11(土) 14:00〜24:00 
☆19:00〜21:00は ライブ解説上映(有料イベント) 
 ⇒フードはライブ解説上映の終了後からのご提供になります 

12(日) 13:00〜24:00
☆18:00〜20:00は ライブ解説上映(有料イベント)
ゲスト:野崎良太(Jazztronik)※12日のみ
 ⇒フードはライブ解説上映の終了後からのご提供になります


○イベント
★オープニングパーティー
 松永鉄駒による長唄三味線ミニライブ&山崎監督トーク(30分)
 入場無料 要1ドリンクオーダー
 松永鉄駒は三味線指導として本編に参加。とある場面では出演もしています。演奏に加え、撮影のこぼれ話を監督が聞き出します!

ライブ解説上映
 山崎監督によるライブ解説上映(120分)
 入場料 3,000円+1ドリンク(800円)
 ⇒下記メールフォームにてご予約受付中
 ♪予約特典あり(数量限定)
※先着20名まで椅子席を確保します。以降はお立ち見になる場合があります。
  トークをメインにした上映になるため、事前に作品をご覧いただくことをお勧めします。


○会場
はすとばら http://hasutobara.net/
 ⇒渋谷駅から徒歩5分
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-16-8 常磐ビル2F
TEL/FAX: 03-3463-5240



☆ご予約・お問い合わせ☆
https://ssl.form-mailer.jp/fms/c824f2d9484135




DVD/Blu-ray 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/miyagino2016/


公式ゆるキャラ「富ねえ」のTwitter
https://twitter.com/miyagino2016/
⇒写楽の大首絵で知られる中山富三郎とスタッフがつぶやきます!




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主催: 山崎達璽事務所
共催: はすとばら コラボニクス
協力: 池谷事務所


posted by 山崎達璽 at 15:13| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

『宮城野』アートの原点、あの『楢山節考』を語り尽くします!

2.JPG木下惠介監督の生誕100年にあたる今年は、これを記念した様々なイベントが開催されています。
そのうちの一つ、名匠の眠る鎌倉で代表作7本をゲスト・トークを交えて上映するスペシャル・イベントにお呼びいただきました。

NEW DISCOVER KEISUKE KINOSHITA from Kamakura
―木下惠介生誕100年プロジェクト―

→Facebookのページ

10/14から7週連続開催のうち、僕のトークがあるのは……
◇5th「楢山節考」 Theme:日本の美
→Facebookのイベント

全編歌舞伎の様式で作られた、あの『楢山節考』(58)です!
→デジタルリマスター版の予告編はこちら

◆義太夫節付 野澤松之輔(『曽根崎心中』)
◆長唄作曲 十四代目杵屋六左衛門

本作から約50年後の2007(平成19)年、『宮城野』のはじめての打ち合わせの際、美術監督・池谷仙克さんの口から発せられた第一声は「木下版『楢山節考』を目指しましょう」でした。
『楢山節考』は、伝統的な歌舞伎の美術と音楽を取り込むことに見事に成功しています。池谷さんはその手法を参考に、さらに深化させた世界を作り上げてくれました。『宮城野』アートの原点はまさに『楢山節考』といえます。
そして、僕が敬慕してやまない、二代目市川猿翁(当時は三代目團子、後に三代目猿之助)さんの若き日の姿が観られます……そんな思い入れたっぷりの本作について語らせてもらえるのですから、こんな光栄なことはありません。
木下惠介監督のアート性が全面に溢れ出たアバンギャルド作品を楽しく、かつ濃密に紐解くつもりです。みなさま、秋の一日、鎌倉散策かたがた是非お運びください!!

【日時】
2012年11月11日(日)
開場: 12:30
上映: 13:00〜14:50
トーク: 15:00〜15:40

【会場】
材木座公会堂(鎌倉市材木座4-4-26)

バス材木座公会堂への道のり
JR「鎌倉駅」東口7番乗り場
京急バス<鎌40>新逗子駅行、<鎌12>九品寺循環に乗って7〜8分、「九品寺」で降りてください。徒歩3分で着きます。
soon「九品寺」からの地図はこちら

・バス時刻表(参考)
12:05 新逗子駅行
12:12 九品寺循環
12:25 新逗子駅行
12:32 九品寺循環
12:45 新逗子駅行

【入場料】
800円

【ご予約】
Facebookイベントページの参加ボタンを押していただくか、お名前・人数・ご連絡先を明記の上、ndk.kamakura@anpw.ccまでメールをお送りください。



posted by 山崎達璽 at 17:23| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月20日

デジタル・リマスター 『楢山節考』 カンヌ国際映画祭ワールド・プレミア

昨日、現在開催中のカンヌ国際映画祭で木下惠介監督の『楢山節考』のデジタル・リマスター版がワールド・プレミアされたそうですね。いわゆる“木下版”は僕の大好きな映画の一本で、昨年、川喜多映画記念館でのフィルム上映ではその美しさに溜め息が出ました。

ところで、拙作『宮城野』について、篠田正浩監督の『心中天網島』(69)の影響をよく指摘されますが(もちろん影響は計り知れません)、最初に目指したのは木下版の『楢山節考』の方なんですよね。戯曲、それも二人の語り芝居の世界をどう表現するか? 美術監督の池谷仙克さんから最初に挙がったのは“木下版”の趣向でした。
・オールセットで太陽の光も人の手でコントロールする
・ある部分は徹底的に作り込むし、ある部分は徹底的に省略する
・歌舞伎や浮世絵で培われた表現方法を映像に持ち込む
……当時のノートにはこんなメモが書かれていました。池谷さん曰く「ドイツ表現主義に対して、これは日本表現主義だね」と。

池谷さんは、僕が中学の時に『帝都物語』を観て、自分が将来監督デビューする時には絶対この人に美術をやってもらおうと長年の憧れでした。夢叶っての『宮城野』の、フィレンツェでのワールド・プレミアでは一緒に舞台に立ったし、木下版『楢山節考』のジャパン・プレミアは是非一緒に行こうと思います。
posted by 山崎達璽 at 15:32| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

矢太郎の目指した浮世絵のジャンル

先日の東京プレミアは上映前のトークショーとなったため、「鑑賞の手引き」のような内容を目指した。改めて感想を聞くと、「矢太郎の目指した浮世絵のジャンル」についての反応がかなり多いようで、自分としての備忘録の意味合いも含めてここに書いておこうと思う。

これは脚本段階の話。
矢代静一の『宮城野』執筆当時は、劇界の孤児ともいうべき厳しい状況だった。「本当に書きたい戯曲」が書けなくて、生活のためにやむを得ずラジオドラマなんかを書いて食いつないでいたとか。
矢代はその境遇を矢太郎に投影していて、矢太郎も「本当に描きたい絵」が描けなくて、生活のために写楽の役者絵を描いている。ゆえに鬱屈しているわけだ。

では、矢太郎が「本当に描きたい絵」とはなんだろうか?

原作にはその答えはない。しかし、映像表現である以上は具体的な描写が必要であろうと悩む……
揚げ句、矢太郎は元々は「肉筆美人絵」を目指していたという結論が出る。

美人絵で有名な鈴木春信や喜多川歌麿は、役者絵を描くことをことごとく馬鹿にしている。
確かに考えてみればそれは容易で、美人絵、特に肉筆画であれば、その芸術性や希少価値は圧倒的に高い。対して、役者絵、写楽のような浮世絵木版画はタレントのグラビアのようなもので、大衆の大量消費文化である。芸術性や希少価値とは次元を異にしているのは明らか。

そんな考証を踏まえると、今はしょうがなく木版画の役者絵(の下絵)を描かされているが、矢太郎が本当に描きたいのは、アート性の強い「肉筆美人絵」だという設定が生まれてくる。

矢太郎はそもそも役者絵なんぞは馬鹿にしている。にもかかわらず、矢太郎の美人絵は残らず、写楽名義の役者絵は歴史的傑作として輝き続けているこの皮肉……。
posted by 山崎達璽 at 18:40| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月07日

おまけ

IMG_8601l.jpg今回の上映はアフタートークがなかったので、おまけ画像をアップします。

仲良しな矢太郎と写楽です。

映画を観た後だと面白さもひとしおだと思うんですが(笑)。




posted by 山崎達璽 at 18:15| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いただきもの

IMG_0241.JPG今回の上映でもいろいろといただきものがありました。素敵な祝電、豪華なお花、ドアラのチョコレート、美味しい和菓子……ホント、嬉しかったです。ありがとうございました。

そして、画像にあるポスターもいただきものです。予算的な事情もあって<ディレクターズカット版>にはポスターがないんです。上映の機会にポスターがないのはちょっと寂しいなあと思っていたところ、僕の教え子が寄贈してくれました。パネルまでつけて。「先生に恥ずかしい思いはさせられない」と。これはこの世に一枚しかないプラチナ・ポスターです。
posted by 山崎達璽 at 18:03| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『宮城野<ディレクターズカット版>』東京プレミア上映、終了〜。

IMG_0487.JPG『宮城野<ディレクターズカット版>』東京プレミア上映が無事終わりました。ご来場いただいたみなさまをはじめ、関係者のみなさま、後方支援をして下さったみなさま、心より感謝申し上げます。

開催の1週間前にはチケットが完売御礼。上映中は御見物の気がビシビシ伝わってくる異様な雰囲気でした。終わってからは「やっと観られた」という言葉を耳にし目にしまして、まさに「待ってました」の東京上映だったのではないかと思います。客席には、美術監督の池谷仙克さん、女流義太夫の竹本綾之助さんと鶴澤寛也がありました。


寒風吹きすさぶ弥生の真っ昼間、でっかな宮城野花火がお江戸の空に打ち上がりました。

エンドロールが終わったとき、会場から自然と拍手が起こりました。この様子、こっそりと後方の扉から覗き見していました。涙がちょちょ切れましたね……。映画を作るのは、始めから終わりまで本当に大変です。しかもなかなか始まらなければ、ちっとも終わってもくれない。でも、こんな時だけは「ああ、やっててよかったな」と思えます。まさに監督冥利に尽きる、そんな一瞬です。


みまさま、本当にありがとうございました!
posted by 山崎達璽 at 17:21| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

果たせなかった約束

新作を撮ったら必ずお観せします!

そんな約束を果たせないまま逝ってしまった方が三人いる。水野晴郎さん、緒形拳さん、山崎猛さんだ。

水野さんは、最初に僕を評価してくれた人だ。その時点では無名な卒業制作にすぎない『夢二人形』を絶賛してくれた。監督としてのスタートラインに立たせてくれた。

緒形さんは、『夢二人形』がカンヌに招待されたときに一緒だった。取材も受けたしご飯も食べた。僕の国際デビューを見届けてくれた人だ。

山崎さんは、大学の大先輩で、とても味のある俳優さんだ。僕が参加した自主制作に出演していたときに知り合い、以後とてもよくしてもらった。「現場では監督のことは監督と呼べ」とプロの心得を教えてくれた。

そんな三人のことをふと思い出した。明日はそんな思い出と感謝を胸に会場に向かおう。
posted by 山崎達璽 at 16:39| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

写楽の魅力にとりつかれた人たちの系譜

3/4のトークではおそらく触れられない、ちょっと真面目な『宮城野』秘話を書いておこう。

1957(昭和32)年頃のこと、とあるバーで、劇作家の矢代静一は映画監督の川島雄三と出会う。
『幕末太陽傳』などを観た矢代は、「(これからの)本格的喜劇映画は川島の手によって作られるのではないか」と川島を高く評価していた。
ある日、川島が「写楽を書いてみないか」と矢代を誘った。矢代はどんな喜劇にするつもりかと聞いたところ、「喜劇なんかになるものか」と川島はそっぽを向いてしまい、この話はそれで終わったとか……。
川島のこの思いは『寛政太陽傳』という企画になったが実現せぬまま亡くなり、その後はフランキー堺が受け継ぎ、1995(平成7)年に『写楽』(篠田正浩監督)として結実する。

一方、矢代は、1966(昭和41)年、本屋で手にした画集に「中山富三郎の宮城野」を目にする。「宮城野は私に向かって、何か雄弁に語りかけている」とその絵に触発され、戯曲『宮城野』を書き、やがて『写楽考』が生まれる。

矢代曰く、「写楽なる人物は、魔性というべき一種独特な吸引力を持っていて、一度その魅力にとりつかれると、人は、写楽像を通して自分自身を語りたくなるのだ」と。また、「(写楽の正体が分からないままでいてくれれば)人は、安心して、自分の研究や好みに合わせて独自の写楽像を創り出す」とも。

こうしてみてみると、川島雄三、矢代静一、フランキー堺、篠田正浩……と名だたる文化人たちが写楽の魅力にとりつかれている(かの内田吐夢もまた写楽の映画化を望んでいたとか)。畏れ多くも、『宮城野』の映画化で、僕もその系譜の末席に身を置かせてもらっている訳だ。
posted by 山崎達璽 at 10:53| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月27日

宮城野 meets 宮城野

いよいよ3/4(金)の『宮城野〈ディレクターズカット版〉』東京プレミア上映が迫ってきました。

宮城野 meets 宮城野

この日は、200年の時を越え、映画「宮城野」が浮世絵「宮城野」に出会う、まさに運命的な一日です。おかげさまでチケットは早くも完売御礼。残念ながら当日券の発売はありません……

「映画と浮世絵、どちらを先に見るべきでしょう?」なんて質問を受けましたが、監督としては「映画→浮世絵」をオススメします。浮世絵はバックグラウンドを知るのも楽しいもので、映画を観た後だとそれがぐっと広がります。映画はフィクションではありますが、時空を越えたロマンに浸れるはずです。

この千載一遇のチャンス、どうぞご期待下さい!
posted by 山崎達璽 at 21:11| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月19日

『宮城野<ディレクターズカット版>』東京プレミア上映決定!

〜宮城野 meets 宮城野〜

映画『宮城野』のモチーフとなった、東洲斎写楽の傑作役者絵《中山富三郎の宮城野》――
同作をはじめボストン美術館秘蔵の浮世絵の数々が、昨年より神戸・名古屋を巡り、来る2月には東京にやって来ます。

ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代〜清長、歌麿、写楽
http://ukiyoe.exhn.jp/
2/26(土)〜4/17(日) 山種美術館

このたび、この貴重な機会を記念して、『宮城野<ディレクターズカット版>』のプレミアム上映会&スペシャルトークを開催することが決定しました。フィレンツェでのワールドプレミアから、名古屋・京都での上映を経て、待望の東京プレミア上映です。

宮城野 meets 宮城野
映画「宮城野」が浮世絵「宮城野」に出会う、まさに千載一遇のチャンス! どうぞお見逃しなく!!
☆プロモーション動画はこちら

○日時
2011年3月4日(金)
13:30開場 / 14:00〜山崎達璽監督スペシャルトーク(司会:小口絵理子)
14:30〜16:30上映(予定)

○場所
東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)

○チケット
2,000円(ボストン美術館浮世絵名品展観覧券+「宮城野」入場券の特別セット券)
e+(http://eplus.jp/ukiyoe/)上または、ファミリーマートでお求めいただけます。
※販売期間は1月22日(土)〜3月3日(木)です。完売御礼! 当日券はありません。
posted by 山崎達璽 at 21:25| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月10日

『宮城野』に寄せられた感想

先日『宮城野』をご覧になった高校の国語の先生からご感想をいただいた。あまりの名文なのでここに転載させていただきます。ありがとうございました。

本物だから騙される。
東洲斎写楽の矢太郎への罵倒叱責も、矢太郎の描く役者絵も美人画も、宮城野の無償の愛も、本物だからだまし騙される。
虚構が重なり現実から離れるほど本物になる。
生身の肉体を切り捨てた文楽人形だからこそ心情に訴えかけるように、二次元の世界に封じられた画面が、黒子の操る紙人形が、摺り絵の背景が、太棹の音と義太夫の語りが虚構の迷路の果ての真実に導く。
だから私は、映画『宮城野』に騙された。
posted by 山崎達璽 at 17:23| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月18日

『日刊スポーツ』の記事

昨日、主にプレスや関係者を対象とした『宮城野<ディレクターズカット版>』の試写会を開いたところ、さっそくその記事が『日刊スポーツ』に。

速報は以下。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20101217-714760.html

紙面では
……「愛之助さんは、キスシーンでものすごく動揺していました」。

歌舞伎では色模様・濡れ場など、いわゆるラヴシーンはたくさんありますが、しょせんは男同士ですからねたらーっ(汗)
posted by 山崎達璽 at 19:05| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

『夕刊フジ』の記事

昨夜、『夕刊フジ』から愛之助さんに関する取材を受け、本日(12/14)発行の7面にかなり大きく掲載された。あんなに長くしゃべったのにこんなにコンパクトにまとめてくれるんだから、やはり記者さんはすごいなあ、といつも思う。感謝至極だ。
僕がサンクスで買ったのは15:00ぐらい。でももうわんさと配信されてるんだから、新聞社は大変なんだろうなあとも思う。

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20101214/enn1012141633017-n1.htm

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101214-00000015-ykf-ent.view-000

http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/1214/fuji_101214_4960957439.html

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_kabuki2__20101214_23/story/14fujizak20101214015/

http://news.auone.jp/category/news.php?clicked_linkno=11&CATEGORY=entertainment&SUBCATEGORY=&DATATYPE=news&NOT_TOPPAGE=0&PAGE_NO=0&ID=fuji_zak20101214015

ただ、以下の部分、

当初は、その4カ月前に撮影されるはずだったが、このときも海老蔵のけがで愛之助が代役に立ち、撮影がずれ込んだ。「海老蔵さんが愛之助さんに『参りました』と頭を下げたそうです」。

ここに事実誤認が……。撮影スケジュールは当初から2007年の11月でした。ですので、海老蔵さんが愛之助さんに頭を下げたのは、急きょの代役をお願いしたことに対してです。あの時は公演中の怪我だったので、代役が決まって翌日の幕が開くまで24時間なかった訳ですから。

でも、これは僕の完全な説明不足。一番言いたかったことを的確に書いてくれた記者さんには申し訳ない。人にメッセージを伝えることが僕らの仕事。気をつけなければならない。

posted by 山崎達璽 at 21:27| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月03日

写楽の「宮城野」

『宮城野<ディレクターズカット版>』の最後は、「写楽の大首絵の一枚に、女形・中山富三郎扮するところの『宮城野』という役者絵がある」という字幕に続き、この役者絵「宮城野」の映像で終わる。

本作では2枚の「宮城野」が登場する。
・女形・中山富三郎扮するところの木版役者絵・宮城野(東洲斎写楽・画)
・女優・毬谷友子扮するところの肉筆美人絵・宮城野(歌川国政・画)

矢太郎はもともと美人絵を目指していた。しかも大量印刷される木版画ではなく、一枚しか存在しない肉筆美人絵。しかし、孤高のアートでは食えないので、写楽の描く、庶民の娯楽として量産される木版役者絵を描いている。当初は似物(にせもの)だったのがやがて本物となり……。

そんな「女形・中山富三郎扮するところの木版役者絵・宮城野」が展示されるという。
・「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎展」サントリー美術館2010/11/3〜12/19
・「ボストン美術館 浮世絵名品展」名古屋ボストン美術館2010/10/9〜2011/1/30、山種美術館2/26〜4/17

これは必見!
posted by 山崎達璽 at 16:49| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月16日

新京極映画祭4

kyoto- (11).jpg14:53、予定通り舞台挨拶が始まる。うん、昨日より熱い。万雷の拍手に迎えられスクリーン前へ。やはり変な歩き方だったと思うが(苦笑)。
昨日のトークはやや整理されてない感じがあったので、内容を事前に打ち合わせて、客席最後列でカンペを出してもらう手はずになっていたのだが……全くそれが見えない。視力が落ちたなあ。ここで破綻かと思ったが、さすがは井上先輩との日藝・歌舞研コンビだ。客席からどんどん質問がきたおかげで、トークは軽妙に洒脱に展開していったと思う。撮影秘話も結構突っ込んだのでは。こうなると性格の悪い僕は楽しくなってしまって、時間をどんどん引き延ばしてスタッフを困らせてやりたくなってしまう。途中で切りづらい話をどんどんしてたら、「おわりにして!!」と大きく書かれたカンペが出る。20分近く引き延ばしただろうか。井上先輩に飄々と締められてしまい、またまた万雷の拍手の中を退場。
扉を出たとたん、疲れがどっと来た。いかんいかん、お見送りをせねば。
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posted by 山崎達璽 at 17:23| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新京極映画祭3

kyoto- (9).jpg昼前に目が覚める。いかんいかん。
今日はいつもとはご趣向を変えて、お客さんをお出迎えしようと思い立つ。すぐさまツイッターで告知。急いで着物を着て、シネマリーベへ。
12:00過ぎに到着。さすが土曜日、整理券がかなり出ている。今日もまた関西の知人が来てくれる。映像学校の教え子やフィレンツェで学生スタッフをやっていた女の子、あとはネット上で知り合った方とか。お出迎えというのもありだなあ。入りは7〜8割といったところか。満員とはいかなかったが、雰囲気はかなり熱い。
上映開始してから、例によってランチ。今日はかの有名な「京極スタンド」へ。昭和初期にタイムスリップできる大衆食堂とはなかなかのキャッチコピー。おばちゃんの愛想は悪いが、そこがまた味わい深い。僕は着物のまま、一緒に行ったスタッフははっぴ。これは目立つ目立つ。まあそれも映画祭の醍醐味だ。僕は飲まなかったがみなさんはビールを飲みつつ、ランチを楽しむ。
14:30スタンドを後にして、劇場に帰る。
kyoto- (15).jpg
posted by 山崎達璽 at 16:38| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月15日

新京極映画祭2

kyoto- (5).jpg14:53、いよいよ舞台挨拶。拍手に迎えられスクリーンの前へ。しゃべりはじめてしまえばなんてことはないのだが、いつも入退場はたまらなく緊張する。たぶん変な歩き方・姿勢になっていたと思う。う〜ん、今日は衿の合わせが今ひとつで、気になってしようがない……。
聞き手は映画祭の総合プロデューサーの井上恭宏さん。井上さんはあぶらとり紙の老舗・左り馬の旦那。日大藝術学部映画学科の大先輩であり、学内の「歌舞伎・舞踊研究会」の大先輩でもある。
3年前に松竹座の愛之助さんの楽屋でお会いしてから随分とお世話になっている。『宮城野』の撮影中は化粧まわりの小物をたくさん提供してもらったり……。
そんな井上先輩の進行は飄々としていて楽しい。この映画は愛之助さん、薪車さん、そして國村さんと上方パワーの支えられていると言っていい。お三方のお膝元で上映できることは大変な光栄。そんな感謝の気持ちを申し上げたり、撮影中の面白エピソードを話したり。10分ちょいの持ち時間はあっという間に終わってしまった。
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posted by 山崎達璽 at 18:05| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新京極映画祭1

kyoto-.jpgホテルから会場は大した距離ではないが、着物の上にあまりに暑いのでタクシーを使う。新京極通りの商店街は車両通行止めなので、さらに歩いて「シネラリーベ」に向かう。12:00頃、劇場に入る。映画祭スタッフに対応が懇切丁寧で嬉しい。
今回の『宮城野<ディレクターズカット版>』の関西御目見得上映(関西プレミア)は問い合わせが多いようで、混雑に備えて10:15から整理券の配布があった。12:40から入場なので、とりあえず映写室に身を隠す。ここで姿を見られるのはちょっとばつが悪い。
13:00の定刻に上映開始。今日の入りは5〜6割ぐらいだろうか。平日の昼間にこれだけの御見物があるなんて感激だ。
上映中は打ち合わせを兼ねて昼食へ。権太呂という高級そば屋さん。店員に「歌舞伎役者さんかと思いました」と言われ恥ずかしいやら申し訳ないやら。しかしここのおそばときつね丼は絶品だった。
14:30、そろそろ劇場に戻らねば。何度やっても舞台挨拶前は緊張する。
posted by 山崎達璽 at 16:40| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月12日

まもなく『宮城野<ディレクターズカット版>』京都上映!

いよいよ『宮城野<ディレクターズカット版>』の関西プレミア上映が迫ってきた。昨日、新京極映画祭事務局から連絡があり、反響が多々あるらしい。前売りも結構売れているとか。今回は映画祭のご厚意で、異例の2日連続の上映、舞台挨拶。トーク内容をどうするか悩ましいところだ……。是非是非ご来場下さい!

※10:15〜整理券を配布します。12:50〜整理番号順に入場いただきます。前売券をご持参の方の入場が先となり、その後に当日券および招待券の方の入場となります。座席はすべて自由席です。お立見の場合もありますので、ご了承ください。



第9回・新京極映画祭 「夢・Dreams」特集上映ウイーク
『宮城野<ディレクターズカット版>』関西御目見得上映

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『宮城野<ディレクターズカット版>』が新京極映画祭からご招待をいただき、京都・新京極シネラリーベIIで上映されることになりました。昨年末にフィレンツェでワールド・プレミア上映され、名古屋で好評を博した<ディレクターズカット版>、いよいよ関西御目見得となります! 是非ご来場下さい!!

○日時
10/15(金)・16(土) 13:00〜の1回上映
※両日とも上映終了後に監督舞台挨拶予定
※10:15から劇場窓口で入場整理券配布
※入場は12:50〜


○会場
新京極シネラリーベII <座席数:95>
「阪急・河原町」9番出口徒歩10分
「京阪・三条」6番出口徒歩15分
「地下鉄・京都市役所前」5番出口徒歩10分
〒604-8047 京都市中京区新京極通六角下ル 72ビル地下1F 地図はこちら
TEL: 075-221-2744
http://www.cinell.net/

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○料金
前売800円/当日一般1,200円/当日シニア学生1,000円
※全席自由席・入替制
※前売券はチケットぴあ・新京極シネラリーベ・京都シネマほかにて(〜10/14)
※山崎達璽事務所での前売券の取り扱いはありません

○問い合わせ
新京極商店街振興組合
〒604-8046
京都市中京区新京極通蛸薬師下る東側町507 れんげビル3F
TEL: 075-223-2426(月〜金 10:00〜17:00)
FAX: 075-211-1300
E-mail: office@shinkyogoku.or.jp
映画祭公式サイト http://www.shinkyogoku.or.jp/event/mfesta10.html
posted by 山崎達璽 at 14:33| 映画『宮城野』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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